戦艦大和製作記5カタパルトとクレーンを超精密フルスクラッチ!

戦艦大和のクレーンと射出機

大和の製作記第5弾カタパルトとクレーン

タミヤ1/350大和のクレーンとカタパルト

タミヤの1/700キットも完成まで後少しってところまで来ました

2022/4に製作を始めて現在4か月が経過しましたが、ここで艦橋に続き第2の難所、クレーンとカタパルトの登場です

これももちろんエッチングパーツではなくフルで自作しました

制作方法を詳しく解説しながら進めていきますので最後まで是非ご覧ください

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カタパルトとクレーンをフルスクラッチ

この部分はやはりキットのパーツでは物足りないので自作することにします

キットでも墨入れなどで格子部分の内部を黒くするとそれっぽくは見えますが、自分のモットーである「本来穴が開いている部分は極力開ける」を貫くならここはフルで自作です

キットに穴を開ける方法で精度を出す方が面倒ですのでねw

今回はこのクレーンとカタパルト(射出機)の制作風景を紹介します

カタパルトの自作

大和のカタパルト

それでは順を追って解説していきましょう

まずはカタパルトです

ちなみに下敷きに使っているボードはホームセンターに売ってるMDFボードの切れ端です

MDFボードは木くずを圧縮したようなもので余分な接着剤を吸い込んでくれ、表面は固く平面がしっかりしていて、かつナイフが欠けるほどの硬度でもないため使いやすい材質なのです

まずは枠を作る

MDFボードに下書きをした方眼紙を両面テープで止めました

両面テープは切り出したプラの両サイドギリギリに貼り付けると完成した時にはがしやすくなります

まずは枠を長さ28mm高さを2mmで作ります

同じの作りたい!って方は方眼紙の上で作ってください。その方が作りやすいです

自分は慣れてるのでカタパルト程度なら上下に並べるだけで寸法合わせられます

桁を埋めていく

カタパルトのトラス部分を作ります

まずは縦に桁を入れるのですが右側と中央部に入れます

端から順に入れて進めてしまうと気が付かないうちにサイズが細くなっていったり形が崩れる恐れがあるためなのと、全体の形状を維持するための補強といった意味も込めてます

桁の入れ方

この桁の入れ方ですが0.1mm変わると隙間ができたりしますし、ナイフの角度でも合わない場合も多々あり、かなりの精度が必要なので定規などで決まった長さを切るのではなく現物合わせで気持ち長めにカットします

それを下画像のように斜めに入れます

斜めに入れたものをグイっと立てると上下が押されて膨らみますね

少し長くカットしてるので当然こうなります

下画像を見ていただくと少し膨らんでるのわかると思います

これぐらいの誤差がベストですね

ここで流し込み接着剤の登場です

この接着剤のプラを溶かす性質を利用して上下に長かった部分を溶かして慣ならすのです。あまり多くつけすぎると肝心の枠の方が溶けてしまい失敗となるので接着剤は少しだけです

その部分を上下からピンセットで押さえ込んでやります

これでも桁が斜めになるようなら再度流し込み接着剤を投入しますがこの加減は少し難しいかもしれませんね。

始めのカットが長すぎてもいけません

下画像をご覧ください

少しピンボケですがピンセットで指している先の桁はまっすぐピッタリとハマってるのわかります?

こうすることで隙間が生じる事もなく完全な形でトラスが作成できます

下画像は縦の桁を作り終えた状態

良い感じで隙間なく作れました。

斜めの桁を入れていく

この斜めの桁は上記で解説した長めに切ってという方法が使えませんので現物合わせでカットして入れていくしかありませんから、ある程度のサイズにカットしたら合わせては0.0数ミリ単位で切るというより削るに近い形でサイズを合わせていきます

少し根気がいる作業となります

平面を立体にする

先ほどのトラスを2つ作ったら適当なプラ板を貼り付けます

前方に滑車が付くので少し短くしてます

そして中にはプラ棒を貼り付けてそれっぽくします(射出用の爆発物)

もう一つのトラスでフタをすればほぼ完成です

後は滑車や後部の作業台?羽みたいなやつなどのディティールを追加します

最後は基部の丸いやつをポンチで打ち抜いて貼り付けました

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クレーンの製作

大和のクレーン

クレーンもカタパルトの応用ですのでサクッと進めますね

空中線支柱

空中線支柱から作りましたがこれは四角錐となるため狂いが生じると全体が歪むので方眼紙の上で作業します

このトラスを2個作ります

4つ作って貼り合わせるのが楽なのですがそうすると支柱部分が太くなってしまうため2個だけ作ります

下画像は少し見えにくいですが先ほどのトラスを片方だけ立てて両面テープで固定しています

そこに方眼紙に沿って横の棒を接着しています。白いのでわかりにくいですね

最後にもう一つのトラスを貼り合わせて完成です

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クレーンのアームを製作

難所であるアームを製作します

これもカタパルトの応用ですが中の桁が交差していますね。そしてよく見ていただくとわかるかな?実は交差させてないんです

交差させるとその分中央部分が重なりますので厚みが出てしまい、このスケールでは精密さが失われてしまいます。交差しているように見せてるのです

それについては後程解説します

それではアーム部分を作っていきましょう

アームの両サイドを製作

下の画像ちょっとわかりにくいですが定規の方じゃなく方眼紙の上に乗ってる方ですね

アームの左弦と右弦の枠を先に作ります。これはカタパルトと同じですのでサクッと進めます

ちなみに下画像のように流し込み接着剤をいったんMDFボードにバウンドさせて余分な液を取ってから使用しています

こうすることで下の方眼紙に接着剤が流れず、紙がくっつくわずらわしさから解放されるのです

これを2個作りました

アームの両サイドの部分になります

アームの上弦下弦を製作

さきほどのトラスを立てて両面テープで固定しました

中央部分に補強の板を先に取り付けます

ここから地獄の所業

まずはジグザグに0.3mmプラ丸棒を貼り付けていきます

おじさんは目が見えないので白い枠の部分をマジックで塗りましたw

これで見やすくなりましたよ

見えますかね?クロスはさせずにジグザグに貼ってます

下画像でわかります?とても分かりにくいのですがジグザグに貼り付けたプラ棒のひとつひとつの中央部分から枠にかけてプラ棒を貼ってます

って言ってる意味わかります?なんか文章で説明するの難しいので図で説明すると

赤いのが先ほどジグザグに貼り付けたプラ棒ね

普通に黄色の棒を貼ると交差しますよね

それを下のように真ん中でカットして2本で貼り合わす形になってます

交差させずに赤い棒に貼り付けるのです

アームの基部

プラ板をポンチで半分だけ打ち抜きアームの基部を作ります

ここはそんなに見えない部分なので適当にそれっぽくできれば良いです

クレーン完成へ

最期は細かいディティールを追加して完成です

ピットロードの装備セットにあるホースリールですがこういったクレーンの滑車などに利用できます

後部のアームに取り付けてますが見えますかね?

先に作っておいた空中線支柱を取り付け完成です

ピットロードのホースリールは後部と中央部の2か所に配置

先端の滑車はプラ棒です

後部カタパルト周辺のスーパーディティール

はい!完成です

せっかくなので船体に仮止めしてみました

めっちゃ良くないですか?自分でも笑いが止まりませんよw

ちなみに上画像に見えます船体の手すりや航空機運搬軌条などもエッチングパーツではなく真鍮線で自作したものです

全てを自作にこだわり製作しています

まとめ

いかがでしょうか?

エッチングパーツを使わずに作ることをとことんこだわりいかにしてそれっぽく見せるかを試行錯誤しながらの製作です

何かの参考になれば幸いです

最後までご覧いただきありがとうございました

ユーチューブチャンネルを開設したので是非ご覧ください!!

動画も頑張って作りましたよ

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次回はコチラ

マストの記事を予定してますので次回もお楽しみに!

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